教室の理念

国立市にあります当教室では、ピアノや音楽が生徒さんにとって「人生の良き友」となるよう目指しています。

単に音符が読めるようになったり、指が動くようになったりということだけでなく、
音楽を心や身体、また楽譜の中から感じ取り、それを演奏にどのように反映させていくかを一緒に考え、学んでいきます。

そのためレッスンではピアノ実技に加え、必要な音楽理論やソルフェージュ(聴くこと・歌うこと・リズム練習など)も取り入れています。

楽しみながらもやるからにはしっかりと、個々のレベルに合わせてみっちりとレッスンを行っています。

また弾き合い会(発表会)を年に1度ほど開催し、人前で演奏する体験をします。

曲を自分のできる最大限まで高めていく過程、また音楽は「時の芸術」と言われるように、本番はたった一度きりです。
この緊張感と楽しさは、本番を終えた後には何よりの自信に繋がることでしょう。
 
他の生徒さんの演奏を聴くことで自分の知らなかった曲を知ること、あんな風に表現することもできるんだ、と新たな発見もあります。


音楽、とりわけクラシック音楽を「楽しい」と思えるためには、どうしても地道な努力と時間、知識が不可欠です。

その過程で壁にぶつかったり、時には悔しくて涙することもあるかもしれません。

そういった時には講師として、また1人の人間として生徒さんと一緒に悩み、励まし、状況を打開するべく
一人一人の性格や状況に寄り添った指導を心がけています。


音楽高校・音楽大学への進学を希望される場合は、合格を目指すとともに入学後の学校生活、
そして将来音楽家として生きていくことを見据えた、より専門性の高いレッスンを行います。共に頑張りましょう。

指導の三本柱

①耳を育てる

一番大切なのは、音を聞き分ける耳です。

自分の出している音を「意識して」聴く、これが結構難しいことなのです。

どんな雰囲気で弾きたい?バランスはどう?など様々な視点から音を聴き、音に対する美意識を高めます。

また2ヶ月に1度ほど、講師が目の前で演奏します。

生のピアノ演奏をすぐそばで体感することで感性を高め、耳を肥やします。

間近で聴くピアノの音は思っている以上に迫力があり、ピアノの下で聞くのがお気に入りの生徒さんもいます。

②身体の使い方を学ぶ

ただ力いっぱい弾けば大きい音が、弱く弾けば小さい音が出る、といった単純なことではありません。

手の形や姿勢だけでなく、指の独立(指1本1本の正しい動かし方)、

指にいいストレッチ、

演奏に必要な筋肉の意識(例えばこの指を動かしているのはここの筋肉、といったような)、

脱力などの視点からも指導し、

ピアノを弾くにあたっての正しいテクニック、そして伸びやかで何より美しい音作りと豊かな表現につなげます。

③楽譜を「読む」力を育てる

音符や音楽記号、用語、音階、和音などの基礎知識を固めるとともに、曲の形式、作曲者のこと、曲が作られた背景なども併せて学びます。

楽譜には実に多くのことが書かれています。

どのような曲、それが初心者向けの簡単な曲に見えても、編曲されたものであっても、作曲者はあらゆる思想、感情を抱き、工夫をし、魂を込めて曲を作っています。

楽譜からそれを読み取り、再現していくことが引き手の本来の姿であり、また喜びとも言えます。

そのような1人では気づきにくい、楽譜の中の「なぜ?」や仕掛けをともに探し、もう一歩踏み込んだ楽しさを生徒さんと一緒に追求していきます。